XServerでMiniconda,venvを利用できるようにするまでの軌跡
概要
エックスサーバーでは、pythonを利用することができますが、root権限がないため、pipを利用することができません。また、安全にいろいろ試すためには、元々インストールされているpythonとは区別されたpython環境を整備したいところです。
こちらの記事では、XServerにMinicondaを導入した際の手順をまとめたものです。
調査
まずは事前調査した結果、以下の順序で導入を進めるということを確認しました。
- pyenv or linuxbrewの導入
- Anaconda or Minicondaの導入
- venvの環境構築
調査で特に参考にしたサイトは以下の通りです。
pyenvの導入
linuxblewについては、仕組みがよくわからなかったため、とりあえず環境全体への影響を避けるためpyenvを導入することにしました。
- pyenvのインストール
$ git clone https://github.com/pyenv/pyenv ~/.pyenv
- 環境構成用のシェル作成
$ vi pyenv.sh
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export PYENV_ROOT="${HOME}/.pyenv"
export PATH=${PYENV_ROOT}/bin:$PATH
eval "$(pyenv init -)"
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Minicondaの導入
AnacondとMinicondaについて、調べたところ「condaの無料・最小限のインストーラー」ということなのでMinicondaを導入することにしました。
Miniconda is a free minimal installer for conda.It is a small, bootstrap version of Anaconda that includes only conda, Python, the packages they depend on, and a small number of other useful packages, including pip, zlib and a few others.
Source:https://docs.conda.io/en/latest/miniconda.html
Minicondaは、condaの無料の最小限のインストーラーです。これは、conda、Python、それらが依存するパッケージ、およびpip、zlib、その他いくつかの便利なパッケージのみを含む、Anacondaの小さなブートストラップバージョンです。
Source:google翻訳
- インストールできるMinicondaのバージョン確認及びインストール
※minocoda3-4.X.XXはPython 3.4.XXまたはPyhon 4.X.XXのことと思わないように注意!
$ source pyenv.sh
$ pyenv install -l | grep miniconda
$ pyenv install miniconda3-4.X.XX
- 動作確認
※確認したところ、python3ではなくpythonで導入したminicondaが呼び出せる状態でした
$ pyenv shell miniconda-3-4.X.XX
(しばし待つ)
$ python --version
Python 3.7.X
$ pyenv shell --unset
Python 2.X.X
venvの設定
ようやくvenvの環境を構築できるところまできました。
$ pyenv shell miniconda-3-4.X.XX
$ python -m venv venv
最後にpipしてみます。
$ source venv/bin/activate
(venv)$ pip list
無事完了です。
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