ECB 参照レート情報 – 利用制限の低いFXレート情報、他

Last Updated on 2022-1-15 by wpadmin

概要

SNS等へのデータ分析結果の投稿等、データの使用許諾に触れるかどうか心配になることはありませんか?たかが個人の活動とはいえ、使用許諾は気にし始めるときりがありません。

証券会社等の多くの公開データは、詳細ではありますが、多くの場合、利用は非営利個人利用に限られます。一方、政府系の公開データは、詳細ではありませんが、利用条件が緩いという特徴があります。

ECB(Europian Central Bank 欧州中央銀行)は、ユーロ圏の金融政策を担う中央銀行です。その業務の一環として、金融関連の様々なデータを公開しています。

ECBは、ユーロを中心とした外国為替参照レートを公開しており、以下のような条件を守ることで、自由に使うことができます。

1 When such information is distributed or reproduced, it must appear accurately and the ECB must be cited as the source.(そのような情報が配布または複製される場合、それは正確に表示され、ECBが情報源として引用されている必要があります。)

2 Where the information is incorporated in documents that are sold (regardless of the medium), the natural or legal person publishing the information must inform buyers, both before they pay any subscription or fee and each time they access the information taken from this website, that the information may be obtained free of charge through this website.(情報が販売される文書に組み込まれている場合(媒体に関係なく)、情報を公開する自然人または法人は、サブスクリプションまたは料金を支払う前と、このWebサイトから取得した情報にアクセスするたびに、購入者に次のことを通知する必要があります。この情報は、このWebサイトから無料で入手できます。)

3 If the information is modified by the user (e.g. by seasonal adjustment of statistical data or calculation of growth rates) this must be stated explicitly.(情報がユーザーによって変更された場合(たとえば、統計データの季節調整または成長率の計算によって)、これを明示的に記述する必要があります。)

4 When linking to this website from business sites or for promotional purposes, this website must load into the browser’s entire window (i.e. it must not appear within another website’s frame).(ビジネスサイトから、または宣伝目的でこのWebサイトにリンクする場合、このWebサイトはブラウザのウィンドウ全体に読み込まれる必要があります(つまり、別のWebサイトのフレーム内に表示されないようにする必要があります)。)

引用 ECB Discramer and Copyright 翻訳 Google翻訳

どうやら、ECBのデータであることを明示した上で、加工しているのであればその点も明示すれば自由に使って良いということのようです。(使用に際しては、ご自身で条件の確認と使用可否の判断してください。)

使い方

ECBの”Euro foreign exchange reference rates”にアクセスします。

画面をスクロールすると”Downloads”というセクションがあります。直近日/特定日の参照レート(全通貨)と時系列がありますので、時系列をダウンロードするために”Time series”までそのままスクロールします。

European Central Bank
European Central Bank

試しにCSV(.zip)をダウンロードしてみたところ、1999年から直近日までの単位の終値データを取得することができました。(全て対ユーロの価格です)

考察

対ユーロのみ、日単位終値のみですが、制限の少ないデータをできるというのは、非常に貴重です。

形式もCSV、XML、API、RSS等があり、活用することを前提に公開されていることがうかがえます。また、ECBは統計データをデータウェアハウスとして公開しており(ECB Statistical Data Warehouse)こちらでもさまざまなデータの取得、分析、レポートの参照が可能です。

個人の範囲では、勉強用のファクトデータとしての活用が考えられますが、内容・ボリューム・クオリティ共に十分なものだと思います。

まとめ

サービス名ECB 参照レート
サービス内容対ユーロの参照レート公開
運営者European Central Bank
URLEuro foreign exchange reference rates
料金無料
利用制限制限公開する場合、ECBが情報源であることを明記する 等
提供データFXヒストリカルデータ(日終値)
対ユーロ 32通貨
調査時期2022年1月
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